ツナグ建築企画設計事務所(一級建築士)

ツナグ建築企画設計事務所

2016.03.27 生駒の家~造作家具でするリノベーション~

築30年の戸建を低コストに造作家具でリノベーションしたプロトタイプ(試行作品)の事例です。

1.木を使う=地産地消(国産の木(奈良の木)を使う)

2.デザインと機能性を意識した費用対効果の大きいリノベーション

3.大工さん作る(技術の向上・承継)

4.空き家物件の利活用に繋げる

※材料費:4万5千円(棚、ダイニングテーブル・イス、照明含む、ロールスクリーンは残置物利用)

※賃貸物件なので、すべて現状復旧できる取り付け方法とした。

 No.3 No.4

 1.木を使う=地産地消(国産の木(奈良の木)を使う

今回は、どこの地域でも安易に入手できる木材料(ホームセンター等で売られている木材料)にした。

使用した木材料は、ラワン合板(ベニヤ)、OSP板、赤松、パイン集成材、国産杉集成材。

コストを意識して、キッチン横の棚の化粧にはラワンベニヤを使用。

通常は、押入れの中等、人の目につきにくい箇所で使われている材料。

ラワンベニヤにも、赤味のものと白味のものがあり、棚の表面部分には白味、くり抜き部分には赤身を使い分け。

ダイニングテーブル後方の棚は、古い食器棚をリメイクし、全体をOSP板(木材チップを固めた板)で囲っている。

ダイニングテーブルとイスは、国産杉の集成材(節あり)で製作。

今後は、地産地消をテーマに、地域(奈良)の材料(国産材)を使って展開していく予定。

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2.デザインと機能性を意識した費用対効果の大きいリノベーション

この物件は、キッチン、クロス及び床に傷や汚れが多少あったが、あえて現状のままにし、機能性とデザイン性の

ある棚や家具、照明を配置することで、人の視線を後者に向け、コスト低減と空間の最大限の活用を意識した。

キッチン横の棚の場所には、扉が取り付けられていたが、家事動線に影響がなく、無駄な空間となっていたので、

撤去した。そこに、キッチン側の収納と廊下側の収納の両側から利用できる棚を配置した。

また、下部のルーバー内には空調機器を収納し、空調の吹き出しを考慮して横ルーバーに、上部は、音響機器を収納

し、縦ルーバーに、どちらも取り外し可能とした。

リビングの扉は、横幅が大きく、廊下の壁にあたっていたので、横幅寸法が小さい

撤去したダイニングの扉をリビングの扉に転用し、化粧にラワンベニヤを貼った。(取手は既存のものを利用)

No.4

リメイクした食器棚は、圧迫感が出ないように高さを抑え、ローパテションの役割と、

機能性とデザイン性が損なわないようにした。

使用した材料は、通常は下地材に使われるものであるが、裏・表の使い方や貼り方の

工夫でインパクトのあるデザイン棚とした。古い食器棚もひと工夫で生まれ変わります。

但し、この材料は水を含むと膨張しやすいので要注意。  

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3.大工さんで作る(技術の向上・承継)

棚や家具を大工工事の中で行うことで、新築やリノベーション時の付加価値としたい思いと、家具職人のような繊細

な加工は出来なくとも、大工さんならではの加工や仕口接合にデザインを組み合わせることで世界で一つのオリジナ

ル家具を展開したいと考える。特に、家具は精度が要求されるので、大工さんの技術の向上と、さらに、伝統的な継手を使うことで、

技術の継承にもつながると考える。

今回は、試験的に、今まで丸のこぎりやインパクトドライバーを使ったことのない私が製作したので、特別な仕口加工はせずに、全て

ビス止めで組み立て加工を行った。但し、全てビスが見えないような組み立て方や見せ方で製作している。

4.空き家物件の利活用に繋げる

今回は、バブル期に建てられた築30年の戸建をリノベーションした。

現在では、このような築年数の空き家物件が数多くある。

空家物件の持ち主の中には、低コストで尚且つ魅力ある物件にしたいという要望の人が多いので、

そのような方の空き家利活用や中古物件等を購入される方への提案事例の一つになればと思います。

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